活動の動機

理事長は元警察官であり、現職時代に東尋坊の自殺を少しでも減らそうと毎日のように自主的に早朝と勤務終了後にひとりで東尋坊をパトロールし、声掛けをして歩いていましたが、平成15年9月3日の午後6時頃、東京から自殺を考えてきた老カップルと遭遇し、警察で保護して行政機関に引き継いだものの、3日後に新潟県内で自殺してしまったのです。
しかし、その老カップルから理事長あてに手書き(遺書:以下記載のとおり)が一通届けられたことから、定年退職を期に仲間を集めてNPO法人を立ち上げ、現在97人の会員さんと共に活動を続けています。





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遺 書 

 

(公表については遺族の了解済み)         

 

 前略 先日は私達二人の生命を助けて下さって有難とうございました。
助言いただいたとおり、金沢市役所にて老人施設による保護を(72歳の同伴した女性の保護)お願いし、私が働いて(同伴した55歳の男性が)迎えに行く事をお願い致しましたが
「当県の者が入居できないのに他県の者などもっての他や・・・・」 等と簡単に一人一金500円の交通費で追い払われて次は小矢部へどうぞと言われて行きますと 「はい500円づつ」 次は富山です。
富山では魚津です、
魚津では泊(朝日町役場)ですと一日が終わり、次は糸魚川の駅前で野宿をして朝、糸魚川に行きますと、本日は役所は休みですと警備員に言われ、交通費の話をすると
「何だ、放浪者の金か!」
と言われ、さすがムッーとしましたが、
このまま辞めてせっかく助けて下さったことを思い出し
「すみませんが雷雨なのでいらない傘を頂けませんでしょうか」
と言うと、
「何だ、二本もいるのか、良い物着ているのに!」
と言われたのでおばさんも
「好きでやっているんじゃない!」
と言って立ち去りました。
次の直江津では、うちは400円しか出せないと言われ、服装と荷物の確認をして信越廻りで帰るよう指示されました。
「いらぬお世話」で所持金のマイナスが出ますが、柏崎迄まいり、柏崎市役所に行きますと、一人700円ですと渡されました。
その日終電車で次の長岡市へとまいり、今度は、市役所まで徒歩で30分位かけて行きますと小千谷迄の運賃として一人分金320円づつ戴きました。  
3日3晩、野宿で頑張ってまいりましたが「もうこのへんが心棒の潮時」と諦めました。
思えば三国で「死ぬならどうぞ」と言われ、副署長さん以下の人に相談し、東京に帰京しょうと決意致しましたが一人500円の「乗り継ぎ人生」もいよいよこの長岡で力つきてしまいました。
行く先々での「白い目に足が痛くて」死ぬ気になった女の方は、「なお痛さが増し続け」、二人にて「長岡が最終の地」と決断致しました。
「過酷な旅」となりましたが、頑張り続けた二人の努力は認めて下さい。  
相談しようと三国署に行った際はもう一度東尋坊より自殺しようと決めていた二人が、皆様の励ましのお言葉に頑張り直そうと再出発致しましたが、「いかに普通の人間にも苦しい旅」に・・・疲れ果てた二人にはとうてい「戦っていく」気力は有りません。
保健所か福祉の人に「死ぬならどうぞ」と言われた言葉と心から努力して頂いた三国署の副署長さん以下の皆さんの御心はこれから先死んでも忘れることは無いと思います。
しかし、この道中は福井から東京では、他の人でも「辿り着けない」かなり難しい道のりかと思います。せっかく「死ぬのが恐ろしくなっていた」二人でしたが、今一度決意致しました。
「絶望の日々」により「希望をめざす心」など「粉々に砕く」にはさして日数はかかりませんでした。
これから、この様な人間が三国に現れて同じ道のりを歩むことの無いように二人とも祈ってやみません。




平成15年9月7日


三国警察署 副署長   茂  幸雄 様


男性の署名
わたしからも、有難う御座いました。  女性の署名


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自殺したらあかん!東尋坊のちょっと待ておじさん

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